擬制キロ等の解釈
札幌市交通局
(2016年1月1日追記)
軌道線の営業キロについては、2015年の都心線開業に伴い再測定が行われており、
札幌市により各停留所間の距離が公表された。路線毎にその総和を計算すると
以下のようになる。
- 一条線(西4丁目−西15丁目) 1.436キロ
- 山鼻線(すすきの−中央図書館前) 3.866キロ
- 山鼻西線(西15丁目−中央図書館前) 3.154キロ
- 都心線(西4丁目−すすきの) 0.449キロ
本サイトでは上記数値をもとに0.1キロ単位で四捨五入を行い、各路線の営業キロを
下記のようにして集計を行っている。
- 一条線(西4丁目−西15丁目) 1.4キロ
- 山鼻線(すすきの−中央図書館前) 3.9キロ
- 山鼻西線(西15丁目−中央図書館前) 3.2キロ
- 都心線(西4丁目−すすきの) 0.4キロ
軌道線の駅間営業キロの総和は8.905キロ、各線区毎に0.1キロ単位で集計した場合の
合計は8.9キロとなり、0.005キロの誤差が生じている。
(以下、2003年当時の記述)
軌道線の営業キロは資料によって、またその発行年次によって変動があり、例えば『鉄道要覧』平成15年版における値は以下のようになっている。
- 一条線(西4丁目−西15丁目) 1.3キロ
- 山鼻線(すすきの−中央図書館前) 3.9キロ
- 山鼻西線(西15丁目−中央図書館前) 3.3キロ
また、『日本の路面電車ハンドブック』(日本路面電車同好会、2001)では
- 一条線(西4丁目−西15丁目) 1.349キロ
- 山鼻線(すすきの−山鼻西線接続点) 3.848キロ
- 山鼻西線(西15丁目−山鼻線接続点) 3.268キロ
と記されている。
いっぽう、『私鉄全線全駅』(交通新聞社、2002)には全停留所間の区間距離が示されており、その総和を算出すると
- 一条線(西4丁目−西15丁目) 1.363キロ
- 山鼻線(すすきの−中央図書館前) 3.883キロ
- 山鼻西線(西15丁目−中央図書館前) 3.144キロ
となる。起終点の相違に関する問題は、元来山鼻線と山鼻西線の境界点であった分界停留所(=現「山鼻線接続点」=「山鼻西線接続点」)を廃止した際に生じたものと考えられ、国土交通省では各線の起終点を停留所単位で管轄するために実態との相違があるものと思われる。本サイトでは便宜上山鼻線と山鼻西線との境界点を中央図書館前として扱い、営業キロは『鉄道要覧』の値を採用する。これは札幌市交通局が示す事業概要等の値と一致する。
東武鉄道
小泉線館林−東小泉−太田間は並行する伊勢崎線(足利市経由)との距離整合のため、擬制キロを採用している。本サイトでは実キロに基づいて小泉線並びに東武鉄道の営業キロを表記している。これは東武鉄道が示す事業概要等の値と一致する。関連する各駅間の実キロと擬制キロは以下の通り。
路線 |
区間 |
実キロ |
擬制キロ |
差分 |
小泉線 |
館林−成島 |
2.0 |
2.6 |
0.6 |
成島−本中野 |
4.1 |
4.2 |
0.1 |
本中野−篠塚 |
2.1 |
2.4 |
0.3 |
篠塚−東小泉 |
1.6 |
1.8 |
0.2 |
東小泉−竜舞 |
3.3 |
4.4 |
1.1 |
竜舞−太田 |
3.1 |
4.7 |
1.6 |
小泉線(館林−東小泉−太田) 合計 |
16.2 |
20.1 |
3.9 |
伊勢崎線(館林−足利市−太田) 合計 |
20.1 |
箱根登山鉄道
鋼索線の『鉄道要覧』における営業キロは1.2キロであり、本サイトでもこの値を採用する。この値は箱根登山鉄道が示す営業概要等の値と一致する。なお、同書に付された路線図では各駅間の営業キロの総和は1.24キロであり、0.1キロ単位とするため四捨五入を行っているものと思われる。各駅間の営業キロは以下の通り。
路線 |
区間 |
実キロ |
擬制キロ |
鋼索線 |
強羅−公園下 |
0.245 |
− |
公園下−公園上 |
0.250 |
− |
公園上−中強羅 |
0.250 |
− |
中強羅−上強羅 |
0.250 |
− |
上強羅−早雲山 |
0.245 |
− |
鋼索線(強羅−早雲山) 合計 |
1.240 |
1.2 |
名古屋鉄道
小牧線上飯田−味鋺間の営業キロは2.3キロ(第3種事業者の上飯田連絡線が設定したキロと同一)であり、本サイトでもこの値を採用している。ただし、各種時刻表等での運賃計算キロは2.1キロとなっており、注意を要する。これは、2003年3月27日の上飯田線開業及びそれに伴う線路付替に際し、同区間の地上線時代における営業キロ2.0キロに味鋺−味美間の改キロ減分0.1キロを加算することで上飯田から味美以遠の運賃計算キロが替わらないようにするための処置と思われる。
大阪市高速電気軌道(Osaka Metro、旧大阪市交通局)
(注) 本項目は、2004年11月時点でのデータを基に記述しています。2006年12月に、大阪市交通局は8号線(今里筋線)を開業させましたが、当該路線の運賃計算キロに関する詳細は不明であり、本項目には8号線に関する情報を反映させておりません。ご了承下さい。
大阪メトロ各線では、地下鉄内の環状となる全ての区間について、大回りをしない乗車経路に対して運賃が同一となるよう、南北・東西並行区間に運賃計算キロを設定している。基本的には南北方向において最初に開業した1号線(御堂筋線)、東西方向において最初に開業した4号線(中央線)に揃えてあるが、2区間以上にまたがって設定している区間もあり、非常にわかりにくい。また、7号線(長堀鶴見緑地線)の西長堀−ドーム前千代崎間は並行路線がないにもかかわらず運賃計算キロが設定されており、理解に苦しむ。本サイトでは実キロを採用しており、この値は大阪市交通局が示す営業概要等の値と一致する。運賃計算キロの設定区間は以下の通り。
参考路線図はこちら。
路線 |
区間 |
実キロ |
運賃計算キロ |
差分 |
備考 |
2号線 (谷町線) |
南森町−天満橋 |
1.5 |
1.8 |
0.3 |
東梅田−谷町四丁目間で1・4号線経由と2号線経由を整合 |
天満橋−谷町四丁目 |
0.8 |
0.9 |
0.1 |
1号線(淀屋橋−本町)との整合 |
谷町四丁目−谷町六丁目 |
0.8 |
1.0 |
0.2 |
1号線(本町−心斎橋)との整合 |
谷町九丁目−四天王寺前夕陽ヶ丘 |
1.0 |
0.8 |
-0.2 |
なんば−天王寺間で1号線経由と2・5号線経由を整合 |
四天王寺前夕陽ヶ丘−天王寺 |
1.1 |
0.9 |
-0.2 |
2号線(大日−八尾南) 合計 |
28.1 |
28.3 |
0.2 |
− |
3号線 (四つ橋線) |
西梅田−肥後橋 |
0.9 |
1.3 |
0.4 |
1号線(梅田−淀屋橋)との整合 |
肥後橋−本町 |
1.0 |
0.9 |
-0.1 |
1号線(淀屋橋−本町)との整合 |
四ツ橋−なんば |
0.8 |
0.9 |
0.1 |
1号線(心斎橋−なんば)との整合 |
3号線(西梅田−住之江公園) 合計 |
11.4 |
11.8 |
0.4 |
− |
5号線 (千日前線) |
阿波座−西長堀 |
0.9 |
1.0 |
0.1 |
1号線(本町−心斎橋)との整合 |
桜川−なんば |
0.8 |
1.1 |
0.3 |
4号線(阿波座−本町)との整合 |
日本橋−谷町九丁目 |
0.9 |
1.0 |
0.1 |
1号線(動物園前−天王寺)ならびに4号線(堺筋本町−谷町四丁目)との整合 |
5号線(野田阪神−南巽) 合計 |
12.6 |
13.1 |
0.5 |
− |
6号線 (堺筋線) |
南森町−北浜 |
1.0 |
0.8 |
-0.2 |
東梅田−堺筋本町間で1・4号線経由と2・6号線経由を整合 |
堺筋本町−長堀橋 |
0.9 |
1.0 |
0.1 |
1号線(本町−心斎橋)との整合 |
長堀橋−日本橋 |
0.8 |
0.9 |
0.1 |
1号線(心斎橋−なんば)との整合 |
日本橋−恵美須町 |
1.2 |
1.0 |
-0.2 |
なんば−動物園前間で1号線経由と5・6号線経由を整合 |
恵美須町−動物園前 |
0.9 |
0.7 |
-0.2 |
6号線(天神橋筋六丁目−天下茶屋) 合計 |
8.5 |
8.1 |
-0.4 |
− |
7号線 (長堀鶴見緑地線) |
玉造−谷町六丁目 |
1.1 |
1.3 |
0.2 |
4号線(森ノ宮−谷町四丁目)との整合 |
谷町六丁目−松屋町 |
0.5 |
0.4 |
-0.1 |
谷町六丁目−長堀橋間で4号線(谷町四丁目−堺筋本町)との整合 |
西長堀−ドーム前千代崎 |
1.1 |
1.0 |
-0.1 |
不明 |
7号線(門真南−大正) 合計 |
15.0 |
15.0 |
0.0 |
− |
大阪市交通局 合計 |
122.2 |
122.9 |
0.7 |
− |
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