過去の雑記〜2004
2002年の雑記
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2003年の雑記
2004/ 6/ 4(Fri)
▼触媒
金属固体触媒の反応、生まれて初めての体験。
2004/ 6/ 1(Tue)
▼引っ越し
テーマの変更に伴い、職場での居室を引っ越し。とは言っても廊下を挟んで向かい側の部屋に動いただけだが。しかし実験するところはかなり×××なところ。ちなみに、前いた居室の定住人口は、今年の3月に対して57.5%減った。
2004/ 5/18(Tue)
▼変更
仕事が片づいたと思ったら、上司から呼び出し。来月から仕事のテーマ変更との由。なるほど、そういう裏があって仕事の完成を急がせたのか。
2004/ 5/17(Mon)
▼仕事終わり
先月中に結果を出した仕事をプレゼンし、完了。私の手ではどうにもならない理由によりペンディングになってしまいそうだが、仕方がない。これで午前様地獄ともお別れ。
2004/ 5/ 5(Wed)
▼レキオ
から東京へ。寒い。
2004/ 5/ 1(Sat)
▼レキオ
へ行ってみる。暑い。
2004/ 4/26(Mon)
▼仕事終わりそう
4月中に終わらせるべき仕事の先が見えてきた。GWは私にもやってきそうだ。
2004/ 4/24(Sat)
▼後輩
のうちもう1人と話をしてみた。触媒をやっていたらしい女性。
2004/ 4/13(Tue)
▼後輩
のうち1人と話をしてみた。ドクターさんだった。おーなんという。
2004/ 4/ 2(Fri)
▼降って湧いた
仕事。秋までに片づければいいという計画だったのが、4月中に完成させなければならなくなった。
2004/ 4/ 1(Thu)
▼先輩
というものになってしまった。まだ後輩と話をしたことはないけど。
2004/ 3/29(Mon)
▼僻み親爺
今月、愚痴っぽいのが多いなあ。
2004/ 3/28(Sun)
▼甘える日本人
東京のRという雑居ビル、と言っては失礼かもしれないので複合商業施設と称するが、兎に角そのRという施設の入り口にある回転ドアに幼児が頭を挟まれ死亡する、という事故が起こったそうである。報道によると、Rを運営するMという会社や回転ドアを設計したSという会社がリスクを認知していなかったことが問題だという論調に、一様になっている。
おいおいちょっと待てよ、と言いたい。そりゃあ回転ドアの安全性云々を議論するのは当然だし、MやSに責任が生じるのは自明である。ただ、それだけで終わっていいのか。同伴していたという幼児の母親は何をしていたのだ。回転ドアが危険であることくらい衆目の一致するところではないか。そんな危険なところに一人で頭を突っ込ませるような保護者の責任はどうなっているのだ。大人は一人でも行動できるが、その代償として自分で危険を回避する義務を負っている。子供は危険予知能力に劣るため、保護者がその代役を務めなければならない。至極当然の理屈が、今回の問題では忘れ去られている。
日本人は権利の主張は得意である。しかし、権利の裏にはその権利を保障するための責務が伴う。中学生が社会科でこんなようなことを習う。実際には自由権についての学習であることが多いが、一般論として解釈しても差し支えあるまい。ところが、日本人はこの責務の履行が大嫌いなのである。何かあれば他者に責任を擦り付ける。秘書がやったとかなんとか言う職業の人もいるが、あれはその最たる例であろう。引き合いに出すのはあまりよくないが、米国人はその辺の区別をしっかり付けている。つまり、人的要因に基づく損害や事件は、その行為者が責任を負う。対して、物的要因に基づく損害や事件は、その物を製造した者に責任が生じる。日本人は、この後者に見られる責任転嫁の姿勢だけを真似したがるのである。言い訳大好き民族と言えよう。今回の事故も、MやSという運営団体に甘えて保護者責任の議論を曖昧なまま消し去ってしまう、そんな甘えと言い訳の体質から出てきたもののように思えてならない。
2004/ 3/24(Wed)
▼無知の恥
無知の知を説いたのはソクラテス、「一億総白痴化」なんて言ったのは大宅壮一だが、近年無知を全く恥としない、むしろ知を忌避する風潮が散見されるようである。これはオタク、マニアといった一種特殊の領域にまで知の範囲を広げた者に対する視点が、一般の知識所有者に対する場合にも下ってきたものと言える。それに迎合するかのように、知を必要とされながらそれを持たない、持っていても示さない人々が現れてきた。
職を持つ人は、多かれ少なかれその職に対する専門性を有する。スポーツ選手であればそのスポーツに秀でた能力、開業医であれば医学知識と臨床技術。先天的に有する専門性から職を見出す人もいれば、職を得てから後天的に専門性を高める人もいる。
とあるテレビのクイズ番組。6人の解答者が順に出題しながら、問題に誤答していそうな人を指名する、という形式のものである。その番組で、番組を製作しているテレビ局のアナウンサーを集めた大会、というのをやっていた。見ていて気分が悪くなってきた。アナウンサーといえば言葉を操ることのプロフェッショナルであり、そして報道を通して政治経済や国際情勢などに敏感であるはずの職業である。ところが、彼らは慣用句もほとんど正解できなければ、国際政治団体の略称も知らない。彼らの中には、報道畑も勤めてきたアナウンス部の部長だか何だか、偉そうな人も混じっていた。しかし、彼らが知っているのは寧ろ新顔の歌手名であったりする。そして、不正解であることを恥じる様子もなく笑いながら番組を進行させていく。そのテレビ局には、常日頃から原稿を読むことが非常に下手な(場合によっては素人以下な)アナウンサーがいたり、読み間違えても特に詫びることなく笑っているアナウンサーがいたりすることで気になってはいたのだが、ここまで酷いとは思わなかった。
無知の知とは「知らないことを美徳とする価値観」ではない。本来はソクラテス及び同時代の賢人たちとの間で交わされた、己の魂の善美に関する知の有無に関する議論から生まれた言葉である。噛み砕いて解釈すれば、自分の持つ知と不足している知とを自覚し、必要な知を取捨選択して自らを高めていこうとする精神活動の重要性といったあたりに規定されよう。不要な知ばかりを徒に吸収するのは知ではなく恥である。また同様に、必要な知を持たない無知も知ではなく恥である。
2004/ 3/21(Sun)
▼福井
人の流動が予想以上に多くて疲れた。
2004/ 3/18(Thu)
▼面談
あっさり終わって物足りないくらい。
2004/ 3/15(Mon)
▼仮に北陸新幹線が大阪まで出来てしまったら
もう少し、ここ何日かの話題を続けます。
もしも新幹線が金沢以西、大阪まで建設されるならば、小松・福井・武生(南越)・若狭エリアのどこか・山陰線亀岡近辺が駅建設候補地になります。もしくは南越から敦賀・湖西線・京都、ないし敦賀・北陸線・米原というのもありますが、京都や米原へつなぐルートは東海道新幹線との兼ね合いから有力ではありません。この場合、沿線の主要都市である松任、加賀温泉、芦原温泉、鯖江、敦賀といったあたりはどうするのでしょうか。一定の対京阪神需要を持つこれらの都市を切り捨てての第3セクター化は果たして得策でしょうか? 現在の雷鳥やサンダーバードはこれらの駅にちゃんと選択停車しています。しかも、上記ルートで新幹線を作ると、京都につながらないのです。観察してみると、下りサンダーバードの座席の埋まり方は、東海道新幹線のそれに似ています。大阪では余力を残して出発します。新大阪でも何とかなります。むしろ一杯になるのは京都で、ちょうど東京や品川では空いていたのぞみが新横浜で一杯になるのと似ています。京都からわざわざ30分かけて亀岡まで行き、それも恐らくこだまタイプの各駅停車新幹線に乗ろうとするほど酔狂な乗客は多くありません。
無闇な新幹線化を行うと、在来線だけが通る都市中心部は新幹線から見放される影響で寂れます。それに加え、近在の駅からのストロー効果でよりいっそう寂れます。東北や北陸は、都市の連続である東海道山陽九州筋とは話が違うのです。むろん、都市がない北海道とも違うのです。東北線筋の白河、須賀川、白石、小牛田、水沢、花巻などを見れば一目瞭然です。東北新幹線の青森延伸に対し、三沢市は強硬に反対していました。当然です。観光地にしても、富山地方鉄道が富山や新黒部からのアクセスを改善したら、京阪神から加賀温泉・芦原温泉の客は宇奈月方面に流れます。下手をすると信州の各温泉へ流れます。なぜならば、旅行気分という観点からすると、移動時間1時間未満では「近すぎる」として敬遠されてしまうからです。熱海は新幹線開業で東京まで1時間以内となり、その後衰退しました。むしろ2時間程度かかる伊東から南伊豆、中伊豆修善寺などが健闘しています。草津や鬼怒川なども東京から2時間ないし3時間です。いま、大阪から北陸温泉郷へはまさに2時間から3時間ですが、北陸新幹線がまともに大阪まで開業したら、福井は1時間以下です。新黒部までが400キロで2時間です。長野は600キロなので3時間を超えますが、圧倒的な知名度が武器です。地域の商工会や観光局などが、安易に新幹線、新幹線と唱える理由が私には分かりません。
2004/ 3/14(Sun)
▼北海道新幹線はまだいける
さて、最近の私は「北海道新幹線は作っても良いが、九州新幹線は無駄である」という論をぶつことが多いのですが、その理由は昨日述べた点にあります。東京からの距離を比較すると、300キロ程度の名古屋や仙台・新潟は新幹線独占です。500〜600キロが京阪神や盛岡八戸。航空機需要もありますが、まだ新幹線優勢です。700〜800キロ圏が岡山広島や青函エリアとなり、航空機の利便性次第で拮抗となるエリアです。で、1000キロ圏が福岡・札幌。現行の新幹線では航空機に勝てません。ゆえに従来の私は北海道新幹線に懐疑的でした。しかし、JR東日本が360km/h新幹線を作ると発表したことで少し芽が出てきたかな、と考え始めたのです。
先程の距離を時間に換算しますと、300キロは1時間半、500キロで2時間〜2時間半。ここまでが新幹線が勝てる範囲。800キロは3時間半から4時間となり、1000キロは5時間。つまりおおむね4時間を超えるエリアで航空機が優勢となります。ここでの換算は1時間200キロくらいで行っています。最高速度が250〜300km/hくらいの鉄道は、全体を通しての平均的な速度(表定速度といいます)が200km/hくらいになるのです。東日本は最高速度を360km/hに上げると言っているのですから、表定速度も250〜270km/hレベルまで向上すると思われます。これなら東京から300キロの仙台は1時間強、500キロの盛岡で2時間弱、800キロの函館で3時間、1000キロの札幌は4時間弱となり、航空機との競争になります。ただ競争になるだけならどうしても作るという必要性はありません。しかし、札幌対東京は4時間ですが対大宮は3時間半。東京西北部や埼玉県南といったあたりから羽田空港へのアクセスは今ひとつですので、このエリアからは新幹線が格段に有利になります。現に、東京〜広島は航空機優勢ですが、新横浜〜広島は新幹線優勢です。
そのうえ北海道新幹線にはオンシーズンの航空機混雑緩和、そして冬の雪害対策という側面があります。雪の新千歳の混乱を解消することが北海道新幹線には期待されます。つまり、輸送上新千歳空港代替としての有用性があると考えられるから作っても良いと考えるのです。
▼新幹線「4時間の壁」
翻って九州新幹線はどうでしょうか。福岡は東京から1000キロ強です。熊本で1200キロ、鹿児島は1400キロくらいになるでしょう。そうすると、いくら360km/h新幹線を作っても4時間なんて夢のまた夢です。しかも東海道新幹線は古く360km/hを出せませんので、鹿児島までは6時間が精一杯です。しつこいですが、4時間を超えると新幹線は勝てません。
どうやら最近の旅客は4時間も座席に座りっぱなしなのがイヤなようです。広島は航空機でも新幹線でも東京まで4時間弱なのですが、空港が市街地から離れているため新幹線のほうが多少速く、便利です。しかし、乗りづめの新幹線よりも実搭乗時間の短い航空機のほうが有利に推移しています。要するに、4時間超エリアでの新幹線は、たとえ航空機より所要時間が短くても勝てないということです。なお、現在の東京〜博多の流動を見てみると、所要5時間でも1割くらいのシェアは何とかなります。しかし南九州のパイは札幌のそれよりも小さいのです。現在、羽田から千歳へは1日45便程度でジャンボ機の運航も結構あり、15000人くらいの輸送力があります。しかし羽田から熊本・鹿児島へはそれぞれ十数便、中型機ばかりで、輸送力はそれぞれ3000人規模です。このような小さなパイの、それも1割とか2割とかのシェアを獲ったところで、民間企業としてのJRにベネフィットはあるでしょうか? 熊本空港や鹿児島空港のキャパは新千歳空港ほどタイトではありませんし、羽田空港の整備も進んでいます。需要が今後増大すれば、航空機の増便で対応できます。
さらに言うならば、札幌は北海道全体のハブとして機能する都市ですが、熊本や鹿児島は違います。道内各地から東京へ、札幌経由という選択肢は重要です。しかし九州各県から東京へは、せいぜい福岡経由を確かめる程度です。各県に空港が整備されていますから、ふつうは身近な空港から飛行機です。北海道新幹線を旭川市民が利用することはある程度現実的ですが、宮崎市民が九州新幹線を利用する意味はほとんどありません。距離に応じて700キロまでは新幹線、700〜1000キロが(次世代)新幹線と航空機の競合ゾーン、1000キロ超は航空機という棲み分けが必要です。鹿児島から1000キロ圏内、関西あたりの経済力を見てから新幹線を考えれば良かったのです。
▼北陸は金沢まで
もう一つの整備新幹線、北陸新幹線です。現在長野まで開業していますが、表定速度はせいぜい160km/hレベルです。これは、営業区間が短いため都心徐行区間の比率が相対的に高いこと、そして群馬−長野県境でケチって低規格路線にしたことの2点が影響しています。しかも、今後の建設区間にも低規格区間は存在します。富山以西は高規格になると思われますが、現在建設している区間は特にダメなところです。そのため、東京から400キロの富山まで2時間強、470キロの金沢で2時間半、550キロの福井は3時間強となりそうです。それでも富山や金沢は現行より1時間以上短縮になり、飛行機を蹴散らすことが出来ますから建設する理由付けにはなります。富山2時間強は現行の東京〜京都、金沢2時間半は現行の東京〜大阪とほぼ同じ所要時間。富山・小松各空港から市内へのアクセスを考えれば新幹線が著しく有利です。
しかし問題は福井です。福井から東京は北陸新幹線経由で3時間強というところですが、これでは現行と変わらないのです。福井から米原へは現在のしらさぎ号で1時間。米原から東京へは東海道新幹線で2時間ちょっと。今でも3時間半を切れる程度なのです。たかだか10分や20分の短縮ために新幹線を作るべきではありません。それなら福井空港を何とか使えるようにする方が、まだマシです。ところが、福井県だけでなく石川県や富山県もが「北陸新幹線は南越まで同時着工すべし」と息巻いているのです。つまり北陸三県は関西との結びつきが強いですから、そちらの所要時間を詰めたいということでしょう。
現在大阪から福井は1時間半、金沢2時間半、富山で3時間半です。そして北陸新幹線の計画は、今のところ武生付近(南越)までしか決まっていません。南越駅と在来線の武生駅は恐らく異なりますから、現計画完成時の新在接続駅は福井になります。ということは、関西から金沢や富山まで行くとしても、福井までは在来線利用です。この場合も福井市に新幹線のメリットはありません。幸いこの区間の多くは東海道線と湖西線という高規格路線ですから、現行でも200キロを1時間半で走破しています。そこで福井から新幹線に乗り継いだとして、福井〜金沢20分、福井〜富山1時間弱。乗換時間を考えると、大阪から金沢は2時間、富山までは3時間程度です。高々30分ほどしか短縮できません。これではやはり新幹線建設の動機にはなりません。従って、北陸新幹線の当面の建設区間は金沢までとすべきです。その後の関西の発展があるならば、そのとき金沢から大阪までのことを考えるのが妥当です。
2004/ 3/13(Sat)
▼つばめ、翔ぶ。のか?
そんなわけでやってきました九州新幹線。沿線住民の新幹線に対する目は、一昨年の東北新幹線八戸延伸時のそれよりも輝いているように見えました。何故かというと、青森や八戸の人が東京へ出るときというのは、もともと新幹線利用だったんですよね。盛岡乗換が八戸乗換になった、青森県までやってきた、という盛り上がりはあっても、やってくる新幹線自体は「あ、これ見たことある、乗ったことある」というもの。それに対し、南九州の人が鉄道利用で行くのはせいぜい福岡あたりまでで、それより遠くなると飛行機なわけです。そうなると、新幹線は初めて、という感覚が出てくる。安全柵から身を乗り出す人が多かったのも、あまりそういったものが普及していない実態を反映したものでしょう。
さて、そんな九州新幹線ですが、30分ヘッドはやはり供給過剰。これまでの特急つばめ1時間ヘッドですら熊本以南では空席が目立つこと多数でしたから、開業御祝儀や年末年始・GWの期間は別として概ね1時間ヘッドでじゅうぶん、いやそれでも過剰かもしれません。今後についても私見ながら悲観的な見通しを掲げざるを得ません。近年の整備新幹線やミニ新幹線はいずれも好調な成果を収めていますが、重要なのは山形も秋田も長野も八戸も、すべて「東京直結」であったこと。これはもはや仕方のないことですが、日本の広域交通流動は、すべて対東京の視点を考えなければどうにもなりません。九州新幹線は、たとえ全線開業したとしても新大阪までの直通しか想定していません。乗換が上手くいっても東京〜熊本6時間弱、東京〜鹿児島では6時間半ですから南九州対東京で利用する人はほとんどいません。結局九州新幹線の想定は対関西までであり、大阪〜熊本3時間強、大阪〜鹿児島4時間弱ですから、この区間を利用する人はある程度乗るでしょう。
しかし関西経済界には悪いですが、大阪程度の経済規模では新幹線建設の投資額に見合った需要はありません。むろん、沿線の他の大都市である福岡、広島、名古屋、いずれもダメです。現在の東京集中経済が変わらない限り、東京につながらない新幹線なんてコケます。東京の経済をニューヨークのそれに準えるのは結構ですが、そのとき大阪はロサンゼルスに、京都はサンフランシスコに、神戸はシアトルに例えられるか。無理です。日本ははっきり言って東京が全てです。地震で東京が潰れたら、たぶん日本経済はあっという間に中国と韓国の後塵を拝することになります。新しい路線が出来たといっては乗りに来る私ですが、本当に国土整備計画は正しいのか、疑念を持たざるを得ません。今回だったら熊本〜熊本空港と鹿児島〜鹿児島空港の高速アクセス路線を引き、鹿児島本線は線形改良という方式がよっぽど安上がりだし利用者利便性が高いはずです。この辺りについては、明日もうちょっと書きます。
九州新幹線についてここまで悲観的なことばかり書きましたが、ソフト面はしっかりしていました。新八代の同一ホーム接続、鹿児島中央の新在乗換改札、そして各駅の入場者と旅客の誘導など、うまくやっていると感じました。一昨年の東北新幹線延伸時は各駅に地元民を入れすぎて大混乱でしたから、その反省が生きているのでしょう。
▼肥薩おれんじ鉄道、翔ばない。
ソフト面と言えば、問題は八代〜川内間を引き継いだ肥薩おれんじ鉄道です。そもそも非電化減便という後退した姿勢自体いただけませんが、そのダイヤ設定も難ありです。八代と川内での鹿児島線接続時間が短く、ちょっとした遅延がすぐに響きます。折り返し時間の短い列車が多く、一度遅れるとその運用が終わるまで影響し続けます。私は川内から上り列車に乗ったのですが、鹿児島線接続の影響と、後で述べる接客の悪さとで始発5分遅れでした。その後も遅れは増大し、出水に10分延着。出水の停車時間は7分あったので多少は回復できると思いきや、その7分には列車併結時間が含まれていたのです。併結作業なんてうまくやれば3分ほどで終わるのですが、この会社、9分かかりましたよ。遅れは12分に拡大です。7分停車で作業9分では、ハナからダイヤ守れません。その後私は新水俣から1本後の上り列車に乗り継いだのですが、先の12分遅れの列車が遅れて折り返してきたため、交換待ちでこちらにも遅延波及です。
ダイヤの問題に加え、この会社接客業としてなってません。川内駅の券売機付近には係員がいましたが、積極的なアドバイスや手助けは、質問されるまではありません。また、ホームに行っても誰も出ていません。転換初日で地元の人が戸惑っているのに、運転士も黙って運転室に閉じこもったままです。で、先程の5分遅れも発車しようとしてから「乗るの?乗らないの?」「これ、八代行き?」といった問答を繰り返していたから。ホームに誘導係1人いれば解決することです。はじめの数日、あとは折に触れてでいいのですから。そうそう、高校生の下校時間帯に単行を走らせて、需要予測大丈夫ですか? 土曜日だって学校へ行く高校生は結構いますよ。
比較になりますが、一昨年青い森鉄道といわて銀河鉄道が開業した初日、各列車はワンマン扱いでしたが案内係兼車掌、といった人が乗務していました。整理券を取らせたり精算をしたり、少しでも新しいシステムになじんでもらってこの先の利用につなげよう、という姿勢が見えました。こちら肥薩おれんじはどうか。一応係員らしき男性が乗っています。しかし、ジャンパー姿でただの中年男性にしか見えません。最初ボックスシートに座っていましたから、なおさら客と見分けが付きません。で、彼はなぜ駅に止まっても乗り口のところに行かないのですか。整理券を取らせたいなら、乗り口で「きっぷを持っていない方は整理券をお取りください」と言えばいいのです。そしてなぜ運転士は黙ったままなのですか。彼らの間に協調性のかけらもありません。また、ふつうワンマン車両では停車中に「整理券をお取り下さい」とかなんとか機械が喋るものですが、ここではそういうのはありません。降りるとき揉めごとになるのは、乗るとき整理券を取れとも何とも言われないからではないのですか。なぜ、整理券を取らせたいのに降り口からの乗車を認めるのですか。降り口から乗せておいて、わざわざ乗り口の整理券を取りに行かせるなんて無駄ですし遅れの原因です。
八代が近づいても列車は5分ほど遅れていました。八代での接続時間は4分です。怪しい雲行きなので、運転士に「接続手配の依頼はしていますか」と尋ねました。その答えは、「へぇ、そんないい接続があるんですねぇ」でした。接続列車くらい確認しておきなさいよ。あまりにいい加減なので、嫌みっぽくこう言ってみました。「なるほど、もうJR九州さんとは無関係だから接続なんて知ったことではない、ということですか」と。それでも運転士、「さあ、指令が伝えてるかもしれません」とまるで無関心です。そうこうするうち、列車は八代駅に4分延着しました。接続の案内も遅延の詫びもありません。私ともう一人時刻表を見ていた人、二人が走りました。間に合いました。私たち二人が乗り込んだところで、JRの駅員は笛を吹きました。もう乗換客はいないと判断したのでしょう。ところが、接続時間のことを知らない客が呑気にホームを歩いてきます。JR駅員の「発車時間過ぎています、ドアを締めまーす」のアナウンスでようやく皆が慌て始めました。八代からの列車は、結局肥薩おれんじの遅れをそのまま引きずり、4分遅れで発車しました。数十分後、川尻でこの列車を追い越した上りのリレーつばめ号が熊本駅に3分延着したことは言うまでもありません。
ローカル線を引き継ぐ第3セクターはほとんどが経営難です。肥薩おれんじだって然りです。節約のため気動車化したのです。そんな会社が、乗ってもらおうという姿勢を無くしてどうしようというのでしょう。最近、しなの鉄道が本気で経営改革を行い、単年度黒字化しました。ハード面の改良をする資金はありません。顧客の方を向き、ソフトの改良をして黒字化したのです。そんな時代に開業した肥薩おれんじ鉄道、やる気ないソフトで経営しようとしています。収入水準の維持が目的か、割引乗車券の類もほとんど出さないようです。観光客にそっぽを向かれる元凶です。このままでは絶対に黒字化できません。乗客数が目減りしていくだけです。はっきり言って、地元に愛される要素が無く、便利でもないローカル鉄道が残るくらいなら、バス転換した方がマシです。高校の前にも、病院の前にもバス停は作れます。でも、駅の目の前に高校や病院があることは稀です。貨物専用線にして旅客設備は廃止すれば良かった、数年後にこんな評価にならないよう祈るしかありません。
最後になりますが、肥薩おれんじ鉄道のパンフレットには「やさしく開業します」の文字がありました。やさしさがあるなら、是非それを見せてください。ちなみに、私は今回「ホーム嵩上げ」というやさしさしか見つけられませんでした。
2004/ 3/12(Fri)
▼なは
大阪と鹿児島を結んでいた寝台特急「なは」が、ダイヤ改訂に伴い熊本までの運行となった。それはしょうがないのだが、この車両の草臥れ加減は何とかならないものか。サボの一部に至っては更新が間に合わなかったのか、「西鹿児島」の上に紙で「熊本」と貼り付けてある。裏から蛍光灯で照らしているので丸わかりである。トイレの水は流れが非常に悪いし、洗面台も汚い。古いこととぼろいことは必ずしも一致しない。オリエント急行の類が、前世紀初頭の産物でありながら磨き上げられて人気を博している姿、ここから得られるヒントは多いのではなかろうか。また、このご時世、オープンB寝台は人気が凋落しているんだから、レガートシートやカーペットカー、ソロ・デュエットといったものをもっと前面に押し出して稼働率を上げるべき。そうでないと、早晩大阪−九州夜行は廃止となろう。それとも、九州新幹線全線開業で彗星以外全廃するからもうどうでもいいや、とか考えていないだろうな。
2004/ 3/ 9(Tue)
▼2回目
昨日の牡蠣だ。吐気と高熱。3年ぶり2回目だ。でも医者に相談したら、臨床だけでは牡蠣食中毒か今流行の風邪かは判然としないらしい。うーん、インターネットで調べたとおりの回答しか得られんかった。兎に角、悶えつつ寝るしかない。
2004/ 3/ 7(Sun)
▼高いコーヒー
好きでやってることとはいえ、
スターバックス
のお店巡りを始めて1年半、行動半径を広げないと新店訪問が難しくなってきています。まあまだ水島臨海鉄道に乗る、という目的の副次的産物という位置づけにはしてますが、ふらりと「イオン倉敷ショッピングセンター店だ!」と思い立ったせいで姫路〜岡山は新幹線のお世話に。山陽新幹線で一番乗る区間はどうしてもここになってしまいますな。往復6000円はきつい。せめてカジュアルきっぷの当日購入ができればいいんですが。
2004/ 3/ 6(Sat)
▼浜松
18きっぷシーズン最初の週末。まあいるわいるわ、大阪を午前6時頃出発するともう米原で走る人、人、人。そんなに慌てなくても、珍しく米原〜大垣間も8両編成だったから余裕なんですけど。しかしその後が、例によって豊橋から東のダメダメ区間で混雑しすぎです。私も18シーズン以外はたいてい新幹線なので文句は言えないのですが、やはりこの混雑には辟易、というわけで浜松でさっさと流れから抜けました。
2004/ 2/29(Sun)
▼ハワイ?
関西地方のいくつかのショッピングモールをうろついたところ、ホノルルの名物としてガイドブックにも載っているような中華ファーストフードやヨーグルト店やハンバーガーショップを発見。日本進出といえばいいのだろうけれど、ハワイはやっぱり日本の植民地?
2004/ 2/27(Fri)
▼団体崩れ
先日、つばめ1号も31号も全くダメ、と書いたような気がするが、ここんところ空きが出まくり。念のため1人で2枚も3枚も押さえた、というのや団体用にまとめて確保したけど人員が集まらなかった、というようなのが戻ってきたのだろう。というわけで3月13日は朝6時に福岡市、8時30分には鹿児島市。
2004/ 2/22(Sun)
▼春の嵐
日本上空は風が強く、飛行機は約40分の遅れ。最終便とかにしていたら危ないところであった。
2004/ 2/21(Sat)
▼港区
アークヒルズから城山を通ってテレ東のある辺りへ向かったが、道を間違えたらしく余分に時間がかかった。某コーヒーチェーンの神谷町駅前店は17時閉店なので急がねば、と思ったらその日は17時30分までの営業であった。
2004/ 2/20(Fri)
▼スーパーシート
全日空のKIX発HND行き150便は、使用機材がスーパーシート対応なのですが全席普通席扱い。私は超割なんかで早く便を確定させる際必ずこの席でゆったりさせてもらってます。機内誌も国際線やスーパーシートでは英文のページがあったりして何となくおトク。とまあいいことずくめに思えたスーパーシートに欠点が。それは、前の座席の下に置いたカバンを取ろうと身を屈めたとき。「届かない…」そう、シートピッチが広いので、ベルトをしたままでは手荷物に手が届かないのです。着陸態勢の15分間で目を通しておきたい資料があったのですが、地上までお預けとなりました。
2004/ 2/16(Mon)
▼中文
仕事の都合により忘れてしまったはずの北京語と格闘する。どうせチームの人しか見ないから適当に、のはずがちょっと上の方まで流れてしまったらしい。ぉいぉい、あんな適当な訳で良かったのか? 大意は崩してないつもりだけど。
2004/ 2/15(Sun)
▼試験
とある資格試験を受けに近所の工業高校へと赴く。試験官はその高校の教員らしく、受験しに来ていた高校生に話しかけられていた。ところで、試験案内には自家用車来場禁止である旨書いてあったのだが、こういうことを守らない人っているんですなあ。近所の商業施設に駐車した場合撤去します、という掲示がありこれはどうなるのかと興味津々だったのだが、救済措置があったらしい。甘過ぎ。
2004/ 2/13(Fri)
▼つばめ
昼休みに会社の旅行部門へ出向くが、1Fも31Fも、当然2Fとかそのへんも、全く指定券が取れない。ようやく手にしたのは45F。日が暮れそうな時間ではないか。
2004/ 2/11(Wed)
▼勉強
日曜日に向けてお勉強。
2004/ 2/10(Tue)
▼解析不能
反応生成物の経時変化をNMRで追っかけているのだが、どこをどう解釈しても上手くいかない。兎に角反応がダメダメだったことは分かるのだが、どうダメダメだったか分からなくては説明のしようがないではないか。困ったことである。
2004/ 2/ 8(Sun)
▼在室
2週続けて土日をずっと自宅で過ごした。体調は回復したような気がする。
2004/ 2/ 1(Sun)
▼在室
珍しく土日をずっと自宅で過ごした。体調は回復したような気がする。
2004/ 1/29(Thu)
▼風邪
会社を休む。寝る。寝る。寝る。
2004/ 1/26(Mon)
▼仏語
英語はもういいから仏語が使えるようになりたい。それが終わったら独語と西語と露語だが、先は長そうだ。むろん中語や朝語、中東諸語に羅語といったあたりも興味をそそるのだが。もう朝語は忘れてしまった。
2004/ 1/25(Sun)
▼米語のお時間
世界数十カ国で実施されているものの受験者の7割が日本人で2割が韓国人という噂の、非常に有名な米語能力に関する試験を受けてくる。はっきり聞き取れるダイアログと全く聞き取れないダイアログとの差がありすぎ。斜め後ろに座っていた女性は試験中「全然わからん」とか「うそ、もう終わり?」などと声を出していたが、迷惑なのでつまみ出して欲しかった。
2004/ 1/18(Sun)
▼ロンリープラネット
ロンリープラネット社の旅行ガイド(日本語版)を購入。従来の、特にムックスタイルの雑誌にありがちな、誌面の大半をショッピング情報とグルメ情報に費やすというバカ日本人向けガイドブックとは一線を画しており、好感を持てたため。ただし、良くも悪くも英米人の書いたものであり、微妙に日本人には合わない部分もある。ちょっと痒いところに手が届きすぎ、の感がある地球の歩き方シリーズとの併用を勧めたい。
2004/ 1/17(Sat)
▼雪
出掛ける予定で早暁4時に起床、いざ出発しようと思ったら雪が降っている。和歌山市でこの雪では山間部は大変なことになりそうだ、しかも今日は昼頃まで積雪の予報が出ている、と考え出発を断念。そしたら夜明け前の6時頃には降り止んだ。人を小馬鹿にしたような雪である。
2004/ 1/15(Thu)
▼読後感
「遊牧民から見た世界史」杉山正明。文庫版が出て早々購入し読み始めたものの、その後1年ほど放置されていた。やや詳細な概説といった感じで、内陸アジア史の通史的な読み物を期待して購入した記憶がある。確かにその点ではなかなか興味深いものだったのだが、1年も放置したのはこの著者のメッセージがあまりに強すぎると感じたから。この本の著者は、歴史を残し得た者、つまり文字を持ち、かつ勝者たり得た者の視点でのみ歴史を議論することの危険性を指摘している。それは全くもって正しいのだが、彼の文章はそれを強調するあまり、逆に内陸アジアこそが文明の中心地である、という説に帰結するよう読めてしまうのである。従来の中華思想・西欧帝国主義思想を根底に据えた歴史観に異を唱えるのは結構だが、彼自身が「内陸アジアが一番偉いのだ」という主張、つまり内陸アジア史観なるものを振りかざしてしまっては説得力がない。歴史を透明な眼鏡で見ることはどだい無理であり、やろうとすれば年表を読むだけが歴史になってしまう。それとて記録にない歴史は歴史ではなくなってしまうという矛盾を孕むのではあるが。歴史を学ぶ上で重要なのはその歴史が誰の手によって編まれたものであるかを意識しながら学ぶことであると私は考えている。歴史は様々な学説が絡み合うから取捨選択の面白みがあるのであって、いたずらに自説を主張して他説を排斥する論調は納得できない。そういうことがしたけりゃ文壇ではなく学会でやっておくれ。そういう意味でこの本は伊沢元彦著「逆接の日本史」に通ずるものを感じさせたのであり、後者はエンターテインメントとして読める分まだマシなのだが、今回のはちょっと辟易、だったわけである。
2004/ 1/12(Mon)
▼第3日
今日は知多半島付近を巡ってくる。が、特に感慨がない。吉良吉田では多分見納めとなるであろう三河線ディーゼルカーを見送ってきた。が、特に感慨がない。名タクは相変わらず愛想が良く好感が持てる。が、4キロと予想していた道のりが実際は6キロ近くあり、2000円も払う羽目になった。ここは感慨があった。
2004/ 1/11(Sun)
▼第2日
昨日疲れたので今日は吉野まで。
2004/ 1/10(Sat)
▼3・3・Sunフリーきっぷ
というのがあるんです。
名鉄
・
近鉄
・
南海
の3社が連続3日間乗り放題で5000円。私は南海線の南の端、和歌山に住んでいます。で、実家は名鉄のほぼ北端、岐阜市にあります。というわけで帰省に使うと大幅にモトが取れるんだな、と思いきや、たいてい名阪間は近鉄特急に乗ってしまうので特急券1850円×往復分を支払わねばなりません。というわけで今回は帰省目的ではなく名古屋へ行くために使うことにしました。今回はまわりの私鉄やバスにも乗れるワイド版(6000円)にしたので、伊良湖岬まで行けていい感じです。
2004/ 1/ 8(Thu)
▼年賀状
旧住所宛の年賀状が転送されてきた。住変を知らせなかった私が悪いのです。わざわざメールまで送ってくれたI君、Y君ありがとう。
2004/ 1/ 5(Mon)
▼仕事始め
体が怠くてやってられない。
2004/ 1/ 2(Fri)
▼初売り
初売りで賑わう銀座へ行ってみる。人多すぎ。
2004/ 1/ 1(Thu)
▼今日も短い一日
起きてからの時間は30時間くらいあったのだが、そのうち10時間程度を機内で過ごし、残った時間を31日と1日でシェアしたため非常に短い一日となるわけである。大晦日は暮れることなく終わり、元旦も存在しなかったことになる。元日は半日ほど存在したけど。
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